金融機関コード:0630
支店コード:001
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利益相反管理方針の概要

中国農業銀行(以下、「当行」といいます。)は、当行または当行グループ会社(以下、これらを総称して「当行グループ」といいます。)における利益相反による弊害を防止し、お客様の利益が不当に害されることがないよう「利益相反管理方針」を定め、以下のとおり公表いたします。 

  

1. 利益相反 

利益相反には、「お客様と当行グループの利益相反」と「当行グループのお客様間の利益相反」があります。 

「お客様と当行グループの利益相反」とは、当行グループがお客様に商品・サービス等を提供する関係以外に、当行グループがお客様との間において他の独立した利害関係を有しているために、お客様の利益を不当に害するおそれのある状態をいいます。 

「当行グループのお客様間の利益相反」とは、お客様の利益と、当行グループの他のお客様の利益とが競合・対立するために、お客様の利益を不当に害するおそれのある状態をいいます。 

なお、当行グループが管理の対象とする「利益相反」の主要な類型は下表のとおりです。 

  

  

お客様と当行グループの利益相反 

当行グループのお客様間の利益相反 

直接取引型 

お客様と当行グループが直接の当事者となる状態 

お客様と他のお客様が直接の当事者となる状態 

間接取引型 

お客様と当行グループが、競合・対立する利害を有している状態 

お客様と他のお客さまが、競合・対立する利害を有している状態 

情報利用型 

当行グループがお客様から入手した非公開情報を利用し、当行グループの利益を図ることが可能な状態 

当行グループがお客様から入手した非公開情報を利用し、他のお客様の利益を図ることが可能な状態 

  

2. 利益相反による弊害のおそれがある業務の特定方法 

当行グループでは、利益相反を適切に管理するため、利益相反による弊害のおそれがある業務(以下、「管理対象業務」といいます。)を、以下の方法により特定いたします。 

  

1)類型的に利益相反の状態が発生しやすい業務を中心に管理対象業務をあらかじめ特定した上で、当行グループの行う他の業務との関係に照らし個別に管理対象業務を特定する方法 

2)商品・サービス等の性質・構造上、利益相反の状態が発生しやすい商品・サービス等について、これらに係る業務を一括して管理対象業務として特定する方法 

  

当行グループにおける管理対象業務の代表例は、以下の通りです。 

シンジケートローンに関する業務 

M&Aに関する業務 

プリンシパルインベストメントに関する業務 

株式・債券引受に関する業務 

社債管理に関する業務 

資産・債権流動化に関する業務 

  

3. 利益相反管理の対象となる会社 

当行グループのうち、管理対象業務を営む会社を利益相反管理の対象となる会社とし、管理体制を整備いたします。 

  

対象となる会社の代表例は、以下のとおりです。 

中国農業銀行股有限公司 

ABC International Holdings Limited(農銀國際控股有限公司) 

ABCI Securities Company Limited(農銀國際證券有限公司) 

China Agricultural Finance Co. Ltd. 

Agricultural Bank of China (UK) Limited  

  

4. 利益相反の管理体制 

当行グループでは、法令上利益相反管理体制整備義務を負う部門(会社)に、営業部門からの独立性を有する利益相反管理統括部署を設置し、その統括の下、利益相反を一元的に管理いたします。 

また、利益相反管理統括部署は、法令その他の規範の遵守状況、ならびに利益相反管理の有効性および適切性を検証し、適切な利益相反管理に必要な体制の整備、および継続的な改善に努めてまいります。 

  

5. 利益相反の管理方法 

当行グループは、利益相反の内容および程度に応じて、以下に掲げる方法その他の方法を適切に選択または組み合わせることにより、また、その際、レピュテーショナル(風評)・リスクにも十分留意し、利益相反の管理を行います。 

1)取引を行う部門(会社)間に適切な情報隔壁を設置し情報遮断する方法 

2)利益相反による弊害のおそれがあることをお客様に開示する方法 

3)取引の一方または双方の条件・方法を変更する方法 

4)取引の一方を中止する方法